※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
【推しの子】第50話「感情演技」が更新されました!
前回のお話では、脚本家のGOAさんと「東京ブレイド」作者のアビ子先生が和解。
二人仲良く舞台の脚本を作り、GOAさんの降板もなし。
よかったよかった、と思いきや、出来上がった脚本は演技依存のキラーパス。
舞台が成功するか否か、全ては役者たちに託されました。
さて、稽古場はどんな状況になっているのでしょうか。
そして現実の世界では、アカ先生がTwitterの認証マークを貰ったことで、未だ認証マークを貰えないメンゴ先生がご乱心。
プロフィールアイコンを「青いイカ」に変えたところで認証マークが貰えるとは思えませんが…。
作者様方、面白過ぎます。
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】第50話「感情演技」
役者たちの反応は?
脚本家と漫画家の裏方バトルは一段落したものの、上がってきたのは演技全振りの激ムズ脚本。
大きな舞台の命運を背負わされた役者たちはプレッシャーでさぞ苦しんでいるのかと思いきや、意外とすんなり受け入れている様子。
むしろ、実力者揃いの劇団ララライの役者たちの中には「こっちの方が得意!」と言う人もいて、皆やる気に満ち溢れています。
前回ラストのあかねちゃんや重曹ちゃんの表情を見て感じたことですが、やはり実力のある役者たちは今の状況を楽しんでいるようです。
新しい脚本になったことで、あかねちゃんは「鞘姫」の解釈が一致してさらにやる気を見せていますし、ララライの看板役者である姫川は「元々物足りないと思っていた」とかなり強気な発言をしています。
演技というのは脚本や演出との兼ね合いもありますから、いつも自分の全力を発揮できるわけではありません。
リライト前の脚本の「鞘姫」とあかねちゃんのように、時には自分の解釈を押し殺してでも脚本の流れに合わせなくてはいけない時もあるでしょう。
しかし、今回の脚本は説明台詞が少ない演技全振りの脚本です。
説明の台詞が少ない分、キャラの感情を役者がそれぞれ考察し、観客に伝わるように演技に反映させる必要があります。
出し惜しみなどしている場合ではありません。
これまで培ってきたものを全て発揮してよいとなれば、実力のある役者にとっては非常に喜ばしい状況なのでしょうね。
なんて、演技経験のない筆者が語るのは何ともおこがましい話ですが。
さて、新しい脚本に喜んでいる役者がいる一方で、暗い表情をしている役者もいました。
それは、アクアと鳴嶋メルト君でした。
メルト君は露骨に青ざめていたので、なんかこう、頑張って!!って感じです。
アクアはというと、彼は普段から感情をあまり表に出さないタイプですから、感情演技のシーンで躓いてしまいました。
先述した通り説明台詞の少ない脚本ですから、キャラクターの感情を観客に伝えるには、基本的に役者が演技で表現するしかありません。
ドラマでしたら普段の演技でも演出や編集でどうにでもなるのでしょうが、舞台上で感情を観客に伝えるには普段以上に強い感情を引き出す必要があります。
アクアは”強い感情を引き出す”ということが苦手だったのです。
さあ、アクアとメルトはこの壁をどう乗り越えるのか。
面白くなってきましたね。
ヒロインたちが可愛すぎる
監督から「もっと感情を引き出せ」と注意されてしまったアクア。
そこへ寄り添うビジネス彼女inあかね。
優しい言葉でアクアを慰めようとしたあかねちゃんに対し、「甘やかしてはダメ」と核心を突いた意見を述べる重曹ちゃん。
この二人の対比がたまりません。
アクアが傷つかないように優しい言葉をかけてくれるあかねちゃんも良いですが、アクアのために敢えて厳しい意見を言ってくれる重曹ちゃんもとても良い。
しかも重曹ちゃんは「言い過ぎたかも」と内心落ち込んだ後、アクアに助言を求められてパァっと笑顔になるスペシャルコンボをかましてきてますからねぇ。
可愛いったらありゃしません。
さらに重曹ちゃんはアクアと付き合いの長いことでマウント取るし、反論できないあかねちゃんはまた頬を膨らませるし、なんなんこの二人最高かよ!
二人には仲良くなってほしいと思う反面、いつまでもマウントを取り合ってほしいなとも思いました。
記憶を辿るアクア
さて、自分の演技について図星を突かれたアクアは、重曹ちゃんに演技について助言を求めました。
得意気な表情の重曹ちゃんは、子役の世界でよく使われる手法として、アクアに「目の前の物を大切なものと思い込んで泣く手法」を教えました。
まあ、上の質問はアクアには絶対にしちゃいけない類の質問だと思いますが…。
重曹ちゃんはアクアがアイの子供だと知らないから仕方ないですよね…。
しかし、今回必要な感情は、「大切な人が奇跡的に目覚めた時」の感情です。
「大切な人を失った」という悲しい感情の後に、「大切な人が目覚めた」という喜びの感情を表現する必要があります。
アクアは、今度は”嬉しかった時の記憶”を思い出し始めました。
思えば、悲しい事や辛い事の他に、嬉しいこともたくさんありましたね。
嬉しかった思い出の中に重曹ちゃんがいっぱいいる気がするのは気のせいでしょうか?
ひとしきり記憶を辿ったアクアは、とても良い表情をしていました。
本当に良い笑顔!
おそらくこれ、アイが生きていた頃以来の心からの笑顔でしょうね。
しかし、そんなアクアの心に、前世のゴローが語り掛けてきたのです。
ゴローお前!久しぶりに出てきたと思ったら!
というか別人格だったんか?と言いたくなるような登場の仕方ですね。
まあ、これは本当に別人格のゴローが出てきたわけではなく、その正体は“あの時アイを救えなかった”という”罪悪感”のようなものでした。
そんなゴローの姿をした”罪悪感”にかつての記憶を掘り起こされたアクアは、アイが殺されたときの死に顔を思い出してしまったのでした。
ここで、アイの死に顔が見開きでドーン!と載せられていました。
正直、めっっっちゃ辛かったです。
そんな忌まわしい記憶まで思い出してしまったアクアは、口元を手で押さえたまま倒れこんでしまったのでした。
感想/まとめ
うーわキッツ!!
途中までは「劇団の皆やる気だー!」とか、「重曹ちゃんもあかねちゃんも可愛い!今回は萌回か!?」とか思っていたんですが、最後のアイの死に顔に全部持っていかれました。
アイが死んだときの顔って生々しく感じられて、個人的にものすごく苦手なんですよね。
それがページめくった瞬間、見開きで2ページも使ってドーーーンと…。
もはやホラーでしたが、上げてから一気に奈落に突き落とす演出によって、アクアが感じたストレスの一端を筆者も感じることができました。
流石はアカ先生といいますか、演出が上手すぎますね。
こんな方法でキャラの感情を理解させるのかと驚かされると同時に、アクアにあんないい表情させた直後にこれかよと、もの凄い絶望感に襲われました。
ともあれ、今回はアカ先生の手法にしてやられました。
まあ、こういうシーンがあるからこそ、先生方の作品は面白いのですが。
最後に、今後のヒロインレースについて。
今回のお話では、「刀鬼×鞘姫」と「刀鬼×つるぎ」のどちらが強調されるのかはまだわかりませんでした。
重曹ちゃん演じる「つるぎ」とあかねちゃん演じる「鞘姫」が、アクア演じる「刀鬼」を巡ってヒロイン争いをしているのは既に知られたことであります。
この二組についてはアビ子先生もいろいろな想いを抱えているであろう描写がありましたので、脚本にはどちらの組み合わせを強調させたのか気になるところです。
ただ、今回の舞台は「新宿クラスタVS渋谷クラスタ」の「渋谷抗争編」が中心の脚本となります。
「刀鬼」と「つるぎ」は幼馴染とはいえ、「渋谷抗争編」の時点では敵同士の関係ですから、今回の舞台では味方で許嫁の「刀鬼×鞘姫」が強調されるような気がします。
まあ、これはただの筆者個人の妄想でありますから、「刀鬼×つるぎ」が前面に出される可能性もありますが。
ともあれ、重曹ちゃんもあかねちゃんも非常に魅力的なヒロインですので、ヒロインレースの結果がどうなるかは温かく見守っていきたいと思います。
それではまた次回!
追記:
今週は合併号でしたので、来週の【推しの子】は休載です。
またいいところで休載に入りましたね。
ていうか、全く気が付いていなかった…。
単行本発売中!
第5巻は8月18日(水)発売予定!
【推しの子】はヤンジャン!アプリやジャンプ+アプリで読めます!(ジャンプ+は一週間遅れの更新です)
チケットで無料とか、初回無料とか、結構無料で読めるのでおススメです。
これまでのお話はこちらから
コメント