※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第108話「かなでとシロガネ」の感想です。
あやかしトライアングル第108話「かなでとシロガネ」
かなでシロガネ同盟
前回のお話で、シロガネとかなでが融合していたことが判明しましたね。このシロガネとかなでの融合ですが、二人は想像以上に混ざっていたようですね。
かなではシロガネが負った重傷を治療して生命活動を維持させるために融合したわけですが、そのためには自分の存在そのものをシロガネと融合させる必要がありました。
かなでの存在そのものがシロガネと融合しているため、かなでとシロガネは文字通りの”一心同体”。今回のお話の中でシロガネはかなでに色々と口出しされて鬱陶しがっていましたが、かなで曰く、存在そのものが混ざっているために考えていることがダイレクトに伝わってしまうのだそうです。
ちなみに、すずとかなでの場合では必要な時だけ回線を繋ぐイメージらしいので、常に思考を共有しているわけではないようです。
例えるなら、“同じ家に住んで別々の部屋に居る”のが「すずとかなで」の関係で、“同じ家に住んで同じ部屋に居る”のが「シロガネとかなで」の関係って感じでしょうか。
そうなると、かなではすず以上に深くシロガネと混ざっていることになりますね。筆者は前回の感想記事で”(身体の)主導権は割と簡単に切り替わるものなのか”と書きましたが、かなでとシロガネが同一の存在になってしまっているとなれば、簡単に主導権が切り替わるのも何となく納得できる話ですね。
一見すると、思考は駄々洩れだし身体はコロコロ切り替わるしで不便そうに見えるシロガネとかなでの関係。しかし、かなではこうなることも承知でシロガネと融合することを選びました。
かなでがそこまでしてシロガネを助けた理由は、シロガネが身体を張ってすずを助けてくれたから。シロガネが己の身を顧みずにすずを庇った姿を見て、かなでもシロガネを助けたいと思ったのだそうです。
かなでの気持ちを知ったシロガネはかなでを煩わしく思うのではなく、共に「手を組む」道を選びました。シロガネが本来の力を取り戻し祭里を男に戻すことが二人の”解決”ならば、身体の主導権で争うよりも協力をした方が良いと判断したのです。
こうして、シロガネとかなでは和解し、かなでは(時々なら)シロガネの身体を使わせてもらえることになりました。二人の関係がいい感じに落ち着いたところで、シロガネはかなでに”あること”を教えるため、祭里とすずの居る教室へと向かったのでした。
オモカゲの最悪な使い方(笑)
「1-A」では、祭里達が授業を受けていました。
授業中でもシロガネとかなでをことを心配する祭里。一方、すずは”かなでのいない今なら誰にも気兼ねせず祭里にモーションかけられる”などと、相変わらずピンク一辺倒な思考をしていました。
そんなすずは、この機会にずっと試してみたかった技を使ってみることにしました。その技とは、“腕(手)だけのオモカゲを作り出し、遠隔で祭里の身体をまさぐる”というものでした。
何をどう考えたらそんな発想が出てくるというのか。これには同じ教室に居たカゲメイもドン引き。筆者もドン引きでした(笑)。(いいぞもっとやれ!)
そうして「腕(手)だけオモカゲ」で祭里の身体をまさぐって楽しんでいたすずのところへかなでが到着。そしてすかさず、すずに向かってヒップアタックをお見舞いしました。
そう、シロガネがかなでに教えたかったこととは、すずのハレンチに対する制裁の加え方だったのです。なるほど、ハレンチへのツッコミはシロガネが担当していますから、一心同体となったかなでにも制裁の加え方を覚えてもらう必要があったわけですね。
かなでとシロガネはすずに制裁を加えると即座に撤収。二人の息の合った様子を見ると、今後もうまくやってくれそうな気がしてきます。
なお、かなでの姿(人間フォルム)でのヒップアタックはなかなかの威力がある模様。すずの身体が心配ですね(笑)。
感想/まとめ
シロガネとかなでが和解し、すずが最悪なオモカゲの活用方法を見出したお話でした(笑)。
まさか、すずの別人格(かなで)が本家本元のすずよりも深くシロガネと融合していたとは。あそこまで二人が混ざっているとは思っていなかったので正直驚きました。
常に思考を共有し身体もコロコロ入れ替わるというのは不便そうではありますが、完全に混ざり合っているからこそできる芸当などもありそうですね。シロガネとかなでも和解したみたいですし、シロガネ&かなでがこれからどんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみです。
それから…すずはまたとんでもないものを生み出してしまいましたね。なんだよ「腕(手)だけオモカゲ」って(笑)。発想力が天才のそれでしかない(笑)。
オモカゲとかいう妖巫女レベルでないとできないような超高等技術を自分の欲求を満たすために使用するというのもヤバイですが、それを授業中にやるんじゃあないよ!(祭里も「くっ、やるなすず…!」じゃないんだよなぁ…)
確か、すずは補習を受けるくらいには学力が低かったと思いますが、どうしてこういう発想だけは天才的なのでしょうか。すずの煩悩は現役男子中学生にも引けをとらなそうです。ちょいとここらでハレンチ警察にでも取り締まってもらった方がいいんじゃなかろうか…。
ただ、「腕(手)だけオモカゲ」ってギャグだけでなくて戦闘や日常生活にも使えそうなんですよね。敵に見つからないように近づいたり、コタツに入ったまま遠くの物を取ったり。「腕(手)」が出せたということは他の部位も出せると思うので、身体の一部分だけをオモカゲとして出現させられるというのは汎用性が高そうです(だからこそ、なんか悔しいんですよね…)。
すずの編み出した新たなオモカゲの活用方法もどこかで活きることがあるかもしれませんね。
シロガネとかなで然り、腕(手)だけのオモカゲ然り、新しい要素がこれからのお話の中でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
P.S.
すずとかなでは必要な時に回線を繋ぐイメージだとかなでが言っていましたが、曰く、「ずっと回線を繋ぎっぱなしだと私が壊れてしまう」とのこと。
そもそも「かなで」は1000年の歴史を持つ妖巫女の記憶や経験を引き継いでいる存在。そんなかなでを狂わせかねないほど常日頃から煩悩に塗れているすずって…。
やはりすず…恐ろしい子ッ…!!
それではまた次回!
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第11巻は11月4日(金)発売予定!
あやかしトライアングルはジャンプラで!!
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