※この記事はネタバレを含みます。
【推しの子】第121話「天童寺さりな」が更新されました!
前回はルビーの多忙な状況と、重曹ちゃんのアドバイスを元にルビーが自分自身と向き合うお話でしたね。
どんどんルビーの過去が掘り下げられているわけですが、今回のお話はルビーの過去回。謎の幼女によってルビーの前世である「さりな」のことが語られ、これまでにないほどルビー(さりな)の過去に踏み込んだお話となりました。
さりなの過去は…どこで歯車が狂ったんだろうと言いますか、やはり読んでいて胸が苦しくなるものでしたね…。さりな、ルビーは前世でも現世でも辛い思いをしているので、最後には救ってあげてほしいですね。神様よろしくお願いします。
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】第121話「天童寺さりな」
さりなの過去
唐突な幼女によってルビー(さりな)の過去が語られました。
幼い頃は両親から愛情を注がれて育ってきたさりな。しかし、4歳の頃に見つかった重病により状況は一変してしまいました。
母親はさりなが10年も生きられないことを知って心を壊し、父親はさりなを病院に預け母と娘を引き離し、母親の心の回復に努めました。
ここまではさりなと母親のお互いのためにも必要な措置だったのかなと思います。しかし、運命の歯車が狂い始めたのはここからでした。さりなの両親は悲しみを紛らわせようと仕事に没頭し、現実から目を逸らし、次第に娘のさりなからも目を逸らすようになってしまいました。
さりなの容体が悪化し続ける中、両親はさりなの元へ姿を見せなくなってしまいました。両親はさりなの苦しむ姿を見るのが嫌だったのだろうと語られていましたが、重病と一人で戦っているさりなにとっては酷なことです…。
そんなさりなを支えていたのは、アイと吾郎の二つの光でした。アイと吾郎の存在はさりなにとって非常に大きかったことは間違いありません。
アイと吾郎のおかげでなんとか心を保っていたものの、やはりさりなは実母からの愛情を欲していました。しかし、待てど暮らせどさりなの母親は顔を見せることはなく、さりなが亡くなるその瞬間にも現れることはありませんでした。
さりなの母親は、娘の訃報を遠い東京の地で静かに聞いたそうです。その時母親は電話の向こうで何を思っていたのでしょうか。
さりなの死後、母親は新たに息子と娘を産み今の幸せな家庭を築きました。
今は幸せそうに笑っている母親ですが、彼女はさりなのことを覚えてくれているのでしょうか。母親の心の中にまださりなは居るのでしょうか。母親に問いただしたいような聞きたくないような、複雑な気持ちです…。
認めたくなかった真実
さりなの実家は昔から変わらず同じ場所に建っているそうで、ルビーは辛くなった時は何度も実家の前に足を運んでいたようです。
何度もチャイムを押そうとしていつも押さずに帰るルビー。今回もチャイムを押さずに帰路に就こうとしたルビーでしたが、その日はたまたま、母親と二人の子供たちが楽しそうに笑っている様子を目撃してしまいました。
笑っている母親を見て愕然とするルビー。初めて見る実母の笑顔に、ついにルビーは「自分は母に愛されていなかった」と自覚しました。
実母に愛されていなかったこと、転生後の母親であるアイに実母の代替を願っていたことを自覚したルビーは帰宅後に泣き崩れてしまいました。
そんなルビーの様子を、アクアは後ろから見つめていました。もうこうなったルビーを救えるのは前世でも関わりのあったアクアしかいません。ここが男の見せどころ。アクアお兄ちゃんがルビーを救ってくれると信じています。
感想/まとめ
今回はルビー(さりな)の過去回想回でした。
多少覚悟はしていたものの、さりなの過去はやはり胸が痛くなりますね…。4歳から12歳までずっと病院生活か…ちょっと想像できないですね。
さりなの過去を読んで、さりなが可哀想なのは勿論ですが、母親もそれなりに辛い思いをしていたんだなということを知りました。
これまでさりなの母親は子を蔑ろにするただの毒親だと思っていたのですが、今回のお話を読んだ感じだと、さりなから離れたのは一種の防衛本能だったのでしょう。
大切に愛情を注いできた我が子が不治の病にかかってしまった。その事実から目を逸らし、仕事に没頭していなければ母親の心の方が先に壊れていたのかもしれません。自分の心を守るために一旦離れてみたり逃げ出してみたりするのは必要なことだとは思います。
しかし、さりなの母親は逃げ過ぎました。一時的な逃避ならまだしも、現実からずっと目を逸らし続け、やがてはさりなへの愛情すら失ってしまいました。もし、母親がさりなの病気を受け止めることができ、もっとさりなと向き合うことができていれば何かが変わっていたかもしれないですね。
とまあ、ここまで母親に同情的なことを書いてきましたが、母親の肩を持つわけではありません。結果的にさりなを蔑ろにしたわけですから、その事実が許されることはありません。
加えて、偶然とはいえ、目の前で子供たちと楽しそうに笑っている様子をルビーに見せつけてしまいました。母の笑顔を見たことがないルビーにとってはショッキングなシーンだったと思います…。
そんな実母の笑顔を見て、ルビーはついに愛されていなかったことを自覚しました。本当は認めたくなかったんでしょうけれど、もう認めざるを得なかったんでしょうね。帰宅後に泣き崩れてしまったルビーは可哀想で見ていられませんでした…。
しかし、メンタルボロボロなルビーの後ろにはアクアの姿がありました。あの距離だったら直前のルビーの独り言も聞いていたと思いますから、ここでついにお互いの前世を明かす機会がやってきたのかもしれません。
というか、ここまで弱ってしまったルビーを立ち直らせるにはもうアクアが前世を明かすしかない気がします。実母やアイのような愛情は注げなくとも、初恋の相手である吾郎(アクア)であればまだルビーの心を救えるチャンスがあるはず。次回はアクアがルビーを救い出してくれることに期待しています。
さて、第121話の感想ですが、更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。ヤンジャン本誌勢なので先週時点で既に読んではいたのですが、先週の後半から少し体調を崩していたこともあり更新が遅れてしまいました。
最近は調子が戻ってきたので、来週はまた書けると思います。雨も暑さも【推しの子】を読んで乗り越えていきますよ!
ついに来た!ピーマン体操!オリ曲も凄い!
ついに!原作でも話題だった「ピーマン体操」がアニメで放送されました!
まあ、これも先週の話題になるんですけどね。でも、あのピーマン体操を映像で観られたのはとても嬉しいです。
原作で登場してからずっと曲の雰囲気や歌詞が気になっていましたが、期待通りと言いますか、とても可愛いらしい曲になりましたね。振り付けもとても良い感じです。これをフルで聴ける日が楽しみですね。
また、アニメ第9話ではピーマン体操だけでなく、重曹ちゃんのオリ曲「Full moon…!」も公開されました!これは非常に嬉しいサプライズでしたね。
元々作中でルビーとメムさんが重曹ちゃんの歌を聴くシーンがありましたが、まさかそこでガチモンの曲を突っ込んでくるとは思いませんでした。しかもバッチリMV付き。重曹ちゃんの歌もめっちゃ上手いし、この演出には驚きました。
前々から思っていましたが、【推しの子】のスタッフはファンの需要を理解っているというか、ホントに優秀なスタッフさんたちですよね。それだけスタッフさんたちも【推しの子】が好きで熱い情熱を注いでくれていると思うと胸が熱くなります。
【推しの子】が素晴らしい制作に恵まれてとても嬉しい。これからも楽しみにしています!!
【推しの子】アニメがあと1話…!?
先日、6月21日に放送されたアニメ【推しの子】第10話。新生B小町が勇ましくステージへと向かう超カッコ良いシーンでエンディングとなったわけですが、なんと次回の第11話で最終回とのこと…。
マジかー!あっと言う間やー!
いや、元々ファーストステージ編で終わりだろうなとは思っていましたけれども、やはり最終回と聞くと寂しくなるものです。
でも、最終回にファーストステージ編の一番の見せ場であるライブシーンを持ってきたという事は、きっと制作陣の総力を挙げて最高のライブ映像を作ってくれたはず!これまでのアニメ【推しの子】のクオリティを見ていた分、これは期待が高まります。
最終回というのは寂しいものですが、新生「B小町」の素晴らしいライブを楽しみにしています。来週は絶対リアタイするぞー!!!
それではまた次回!
単行本発売中!
【推しの子】はヤンジャン!アプリやジャンプ+アプリなどで読めます!(ジャンプ+は一週間遅れの更新です)
チケットで無料とか、初回無料とか、結構無料で読めるのでおススメです。
アニメ【推しの子】放送開始!!「アイドル」と「メフィスト」とメムさんの動画とぴえヨンブートダンスも是非!!!(推したい動画が多すぎる!)
これまでのお話はこちらから
7/5 追記
「ゴロー」の名前を間違えていたため修正しました。(五郎⇒吾郎に修正)
コメント
個人的にこの回はルビーが完全に闇堕ちしたシーンだと思っている。もうこれ以上堕ちればかなりヤバい。
TGLLC#★!さん、ありがとうございます!
これ以上堕ちたルビーは見たくないですね…。これ以上心を抉られるのはちょっと…。
天童寺さりなだと思う。自分も気づかなかった