※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第104話「想い出の髪留め」の感想です。
あやかしトライアングル第104話「想い出の髪留め」
カゲメイの様子
一週間ぶりのあやトラですね。定期休載を読み違えていて先週普通に更新あるものと思っていました…。
さて、前回はカゲメイが祭里のことを意識し過ぎるあまり登校拒否になりかけたお話でしたね。最終的には祭里が身体を張ったおかげでカゲメイと和解したわけですが、カゲメイ側にも心境の変化が出始めているようですね。
そんなカゲメイは今回から再び学校に登校。登校した直後にルーにカメラを向けられてからかわれ、カメラを怖がってヤヨの後ろに隠れている様子が微笑ましいです。
登場初期の強キャラ感や、いっそのこと祭里を殺そうとしたカゲメイは何処へやら。でも、こういうカゲメイも可愛らしくて大好きです。早く恨みや復讐の件が解決して、こんな微笑ましい光景が当たり前に見られるようになってほしいと願うばかりです。
髪留めの思い出
カゲメイがヤヨルーと普通の女の子みたいなやりとりをしている一方、すずは少し元気がない様子でした。
祭里曰く、普段は平均50秒で食べるドーナツを3分半もかけて食べていたとのこと。これは一大事ですね…(ていうか祭里は何でそんなことを把握してるんだ?)。
すずの様子をシロガネに相談した祭里は、シロガネからすずが髪留めをなくしたことを気にしていたという話を聞きました。すずの髪留めというのは、すずがいつも髪につけているギザギザした紙垂(しで)の形をした髪飾りのことですね。おそらくは、以前雲外鏡と戦った際に鏡界で落としてしまったのでしょう。
時は遡ること二年前、可愛いポニテ女子中学生だったすずは学校に迷い込んだぬらりひょんに術をかけられてしまい、一般の人から認識されなくなってしまったことがありました。
ぬらりひょんはビビりな性格だったようで、すずに声を掛けられて驚いた拍子に一般人から認識されなくなる術をすずに意図せずかけてしまったようです。ぬらりひょんも悪気があったわけではないんですよね。
ただ、突然周囲の人や家族からいないものとして扱われてしまったすずは、相当心細い思いをしたことがお話の中で語られています。
そこに現れたのが中学時代の祭里でした。この頃はまだ男の姿ですね。
当時の祭里はまだ修行中の身でしたが、「祓飾り」という紙垂の形をした飾りをぶら下げたネックレスのようなものの力を借りて、すずをぬらりひょんの術から解放してあげました。
当時の祭里とすずは少し疎遠になっていた時期で、祭里はすずを術から解放するとすぐにその場を去ってしまいました。そんな二人が離れていた時期でも、すずは少しでも祭里を近くに感じたくて祓飾りの一部を髪留めにして使用していたのでした。
何気ないように思えた髪留めでも、すずにとっては祭里に対する想いが詰まった大切な髪留めだったんですね。
すずの髪留めに込められた想いを知った祭里は、「今はそばにいるだろ」とすずを慰めようとしました。そんな祭里に対し、すずは「そばにいると感じさせてほしい」と返しました。
すずの言葉を受けて祭里のとった行動は、祭里からの自主的なキスでした。これも全てはすずを安心させるため、寂しい思いをさせないため。祭里、なかなか男前ですね。
一方、まさかの祭里からのキスにすずは内心動揺していました。自分から吹っ掛けたくせに心の準備ができていなかったようです。かわいいですね。
祭里とすずの唇が近づき、すずの”好き”やら何やらがあふれ出しそうになったその時、空から雲外鏡がすずの髪留めを届けにやってきました。雲外鏡がくしゃみをしたら中から出てきたそうです。
今は髪留めになっていますが、元々は妖術祓い用に清められた祓忍具なので鏡界消滅の影響を免れることができたのだそうです。これは祭里も予想できなかったようで驚いていました。
すずの大事な髪留めが返ってきて一件落着。しかし、キスの直前でおあずけを食らってしまったすずは少し欲求不満なのでした(笑)。
感想/まとめ
すずの髪留めに込められた想いを知ることができたお話でした。
普段から何気なく見ていた髪留めでしたが、すずにとっては大切な想いが込められたものだったんですね。
自分が他者から認識されず心細い思いをしていた時に祭里が助けてくれたというある種の思い出と、離れていても祭里を近くに感じたいという想いが込められた髪留め。まさしくすずにとってはかけがえのない大切なものですから、それをなくしてしまったとあってはショックだったでしょうね。
そんなすずの気持ちを知った祭里の行動がイケメンでしたね。まさか自分からキスしようとするとは。これには私もドキドキしてしまいました。
すずはすずで自分から吹っ掛けたくせにまさか本当にキスされるとは思っていなくて動揺してましたし、何だか祭里とすずのイチャつきはずっと見ていたくなりますね。
まあ、結果的には雲外鏡の登場でキスはおあずけになってしまったわけですが(笑)。大切な髪留めは返ってきたものの、祭里からのキスはおあずけというオチがよくできているなと感じました。
これからのお話の中でまた祭里からキスしてもらえる展開はあるのでしょうか。(もちろんカゲメイに身体を乗っ取られた時のような緊急時ではなくて平和な日常パートでね)
次に機会があった時には、すずには是非そのチャンスをものにしてもらいたいですね。
それではまた次回!
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