※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
「あやかしトライアングル」第34話「折神」の感想です。
「あやかしトライアングル」第34話「折神」
単行本3巻発売記念でしょうか。
祭里、宗牙、恋緒、3人の祓忍がセンターカラーで登場。
カラーの祓忍はポーズもキマっています。
そして大増23ページ。
今回は読みごたえがありそうです。
さて、真夜中に祓忍の修行を行う祭里。
すず(妖巫女)と画楽の前世との因縁が気になり、全く修行に集中できていません。
なかなか重症です。
早く告れよと言いたいところですが、姿が女ということもありますし、そう簡単にいかないのがもどかしいところ。
一方、すずはお風呂に入りながら、画楽に先代妖巫女「比良坂命依(ひらさかめい)」とその能力のことをもっと聞くべきだと考えていました。
先代妖巫女の命依は、祭里が捨て身で挑まざるを得なかったあの塵塚怪王を封印するほどの実力者でした。
それに対しすずのできるすごい事と言えば、“分身(オモカゲ)で洗いにくいところに手が届く”こと。
2人のすずが洗いっこ。
大変便利だし大変眼福ではありますが、塵塚怪王の封印に比べれば「だからなんだ」といったところ。
すずは、妖巫女としてのスペックを上げていかなければと考えました。
翌日の学校ですずは祭里を誘って画楽のところに行こうと思いましたが、祭里は既に席には居ませんでした。
ヤヨルーによると、祭里は宗牙と話をしに行ったとのこと。
宗牙を恋敵と認識しているすずは、「のんびりしていられない」と画楽のもとへ駆け出しました。
しかし、すず達の周囲には姿の視えない何者かの影が忍び寄っていたのでした。
その影は、女子生徒から貰ったちゅ~るを3本も加えたノラネコモードのシロガネの嗅覚でも気づかないほど、巧妙に気配を隠していました。
その頃、祭里は宗牙に先日の一人コスプレショーの弁明、すずと画楽の前世の関係について話していました。
話を聞いた宗牙は「多くの創作物において”前世からのフラグは強い!!」と祭里に共感します。
その上で、「“幼なじみ”が”前世”に勝るという事!!お前が示せばいい!!」と祭里を鼓舞しました。
かっこいい事を言っていますが、好きな人(祭里)を応援していいのか宗牙さん。
まあ、宗牙のアドバイスを聞いた祭里は「さすが先輩だ」と目をキラキラさせていたので、宗牙も悪い気はしないでしょう。
にしても、宗牙のような硬派な男が「フラグ」という言葉を知っているとは意外も意外。
ポ之助によれば、宗牙は純愛系の漫画や小説を愛読しているとのこと。
宗牙が優しい理由が趣味からも滲み出ていますね。
そうして祭里たちが談笑していると、物陰から怪しい物音が。
咄嗟に構えをとる祭里と宗牙。
息ぴったりな2人でしたが、怪しげな人物を見つけることはできませんでした。
一方、すずは画楽に「自分も命依さんみたいなすごい術が使えるようになりますか」と相談していました。
画楽は「なるでしょ~」とすずの質問を肯定した上で、「大事なことは最初にキミに教えてある」と、すずに最初に教えた“折神(折り紙)”の話を持ち出しました。
「折り紙で作った鶴や奴さん(人の形をした折神、読み方は”やっこさん”)を”飛ばすだけ”で満足していないか、才能ってのは満足してしまったらそこ止まり」と、画楽はすずに的確なアドバイスをしました。
そういえば、画楽の回想で命依も折神を使っていましたし、画楽のアドバイスは先代妖巫女の受け売りだったんですね。
そんなすずと画楽を校舎から眺める祭里に、後ろから声を掛けてくるヤヨルー。
すずと画楽が2人きりで話しているところをみたヤヨルーは「歳上好みか!!」とすずの恋バナで大盛り上がり。(すずと画楽の他にシロガネも居ましたが、傍から見たらただの猫なのでヤヨルーたちにカウントされてません)
というか、”歳上好み”としても150歳と15歳とじゃあ限度ってもんがありますけどね・・・(およそ10倍差かよ)。
ヤヨルーの恋バナを聞いて祭里がうろたえていると、そこに祭里の男性ファン2人が祭里に声をかけてきました。
速攻で逃げ出す祭里。もてる女は大変ですね。
校内を逃げ回り何とかファン2人をまいた祭里ですが、未だに何者かの視線を感じていました。
謎の視線の正体は、ファンの2人ではなかったのです。
そこへ合流するすずとシロガネに、祭里は警戒を呼びかけます。
すずはよくわかっていない様子でしたが、シロガネは祭里の意見に同意し、「しかし位置が特定できない」と打ち明けました。
そこですずは画楽に言われた「術の本質を”理解”すること」というアドバイスを思い出します。
そして”折り紙”を取り出すと、”犬の折神”を作り、生命の形に意味を与えました。
すると、折神・犬は匂いを辿っていき、草むらの前で「ワン!」と一鳴き。
草むらに隠れていた何者かが驚いてガサっと音を立てると、すずはすかさず”奴さん”を飛ばして何者かを捕らえました。
そのまま何者かの身体を持ち上げると、何もなかった場所から祓忍具屋の娘、”恋緒”が姿を現しました。
恋緒は、”祓忍式・隠れ蓑”という姿を隠す布で気配を消し、祭里たちの周囲を嗅ぎまわっていたのです。
布を脱がされた拍子にすずへと倒れこみ、香炉木家の者が匂いで見つかってしまったことを恥じる恋緒。
しかし、倒れこんだ先がすずの股だったことに気が付くと、何を思ったのかすずの股の匂いを嗅ぎ始めました。
かなりヤバい絵面です。何をしているんだこの変態は。
そして何を言うかと思えば、「すずさん・・・甘くてえっちぃ匂い・・・」だそうです。
漫画越しでは絶対に伝わらない貴重な情報、ありがとうございます。
ちなみに、恋緒曰く祭里からは”スポーティーな匂い”がするそうです。
そんな変態丸出しな恋緒が学校に何をしに来たのかというと、祭里たちの調査をしに来たとのこと。
恋緒は先日の祭里たちと服屋へ行った際、祭里があまりに余裕がなさそうだったのを心配していたのでした。
そして今日、隠れ蓑を用いて学校へ潜入し、祭里の周囲の人間関係を調査した恋緒は、たまにお店で会う程度ではお手伝いしきれないと判断。
そして恋緒はどうしたかというと、祭里たちの学校の校長である”おばあちゃん”に頼んで学校に転入してきました。
いきなりの転入、そして学校の校長が身内だなんて漫画のお約束ですね。
そして、おばあちゃんである校長先生に「(祭里達に)力を貸してあげてね」と言われると、恋緒は「もちろん!」と元気よく答え、最後に「パートナーですから♡」と笑顔でそう言ったのでした。
感想/まとめ
結局、謎の視線の正体は「恋緒」だったんですね。
シロガネや祓忍(祭里と宗牙)にも感知できないほど気配を消す隠れ蓑、恋緒が作ったのかどうかは不明ですが、凄い道具です。
そして、微かな匂いを頼りに恋緒を探り当てた”折神・犬”を即座に作り出したすず。
すずは妖巫女の力を秘めているだけでなく、かなり良いセンスを持っているようです。
さて、今回のお話は23ページもあり、読みごたえがありました。
妖巫女に関する話と祭里たちの恋愛的な話の両方が進みましたね。
これまでは学校が違うこともあり、祭里たちとはやや距離のあった恋緒がついに学校生活に参戦!
今回の調査で祭里の人間関係は把握済みのようですし、果たして恋緒はどう動くのか。
積極的な恋緒が転入してきたことで、祭里たちの関係はどのように進展していくのか。
恋緒は積極的な上に平気で女子の股の匂いを嗅ぐような奴ですから、ラキスケにも期待ができそうですね。
これは今後の展開から目が離せません!
それではまた次回!
単行本発売中!
第3巻発売予定日は3月4日(木)!
これまでのお話はこちらから
コメント