※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
「あやかしトライアングル」第35話「宗牙くんと香炉木先輩」の感想です。
「あやかしトライアングル」第35話「宗牙くんと香炉木先輩」
ちょっと長めの今回のタイトル。
そのタイトルの通り、今回は宗牙と恋緒が登場します。
さてさて、前回のお話で「祭里の悩みを放っておけん!」と意気込んでいた恋緒さん。
学校の校長先生である”おばあちゃん”に頼んで、祭里達の通う学校に転入してきましたね。
ちなみに、恋緒が転入前に通っていた学校は、お嬢様学校の「聖ゾディアンヌ」だそうです。
なんかめちゃくちゃ強そうな学校名ですね。
恋緒の転入に、祭里たちの学校では「美少女がやって来た」とざわめきが起こりました。
確かに可愛いですが、諸君、こいつ匂いフェチの変態やぞ(まあ、それを喜んで受け入れる野郎もそこら中にいるのでしょうが)。
恋緒の転入先は「2-B」。
まさかまさかの先輩でした。
だからタイトルも”香炉木先輩“だったんですね。
で、祭里たちより一学年上ということは宗牙パイセンと同級生ということになりまして、恋緒は廊下で宗牙を見かけるなり声をかけました。
逃げようとする宗牙を捕まえ、「幼なじみだから仲良くしよう」という恋緒。
「1年の風巻祭里とも仲良くしてるのにあんな美少女幼なじみまでいるのか!うらやましいぞコンチクショウ!!」という男子生徒からの視線(主観込み)を受けた宗牙パイセンは、恋緒を連れてどこかへ逃げてしまいました。
その頃、ヤヨルーが慌てた様子で「ニノ曲先輩のクラスに美少女幼なじみが転入してきた」と、教室ですずと喋っていた祭里に恋緒の転入を報告していました。
「何が大変なのか」と尋ねるすずに、「(宗牙と恋緒が)ゼッタイくっつくじゃん!!」と、脳内ピンク色のヤヨさん。
隣で会話を聞いていたシロガネがイラっとしていました(なお、シロガネは妖モードなのでヤヨたちには視えていません)。
ヤヨはさらに、「(宗牙と恋緒が付き合ったら)祭里と先輩、もう気軽に話もできなくなるよ!!!」と畳みかけます。
ヤヨの言葉に、祭里は何故かもの凄く動揺し、大慌てで宗牙の下へと行ってしまいました。
一方、宗牙と恋緒は屋上で話をしていました。
「これ以上変なウワサを立てられては困る」と言う宗牙に対し、「人のウワサなんて気にするな」と楽観的な恋緒。
性格の差が出てますねぇ…。
と、ここで宗牙と恋緒の関係について尋ねるポ之助。
どうやら、宗牙と恋緒の両親は公私ともに仲が良いらしく、そのため子供同士も顔をあわせる機会が多かったのだそう。
そして顔をあわせる度に、宗牙は恋緒の作った発明品の実験台にされていた過去があったのでした。
宗牙が女性に対し警戒心を抱いてしまうのも、幼少期の恋緒に散々追い回されたことによるもの。
この女、昔からやらかしてくれています。
そんな宗牙の悲しいエピソードを話した直後だと言うのに、恋緒はまた宗牙を発明品の実験台にしようと宗牙に忍び寄っていました(こいつホントに懲りねぇな)。
宗牙に試そうとしていた物、それは恋緒が新たに開発した「おそろシール」という発明品でした。
「おそろシール」は感情操作系の祓忍具で、シールに対象の名前を書き込んで体に貼ると、その相手が怖くて近づけなくなってしまうという効果があります。
祭里がナンパ男に困った時用にと開発したこのアイテム、勿論宗牙は実験台になるのを嫌がります。
しかし、恋緒がかる~く煽ると、「こんなシールに惑わされる俺ではない!」と自らシールを貼る宗牙。
パイセン、ちょろいっすよ…。
と、そこへ宗牙と話をしにやって来た祭里。
宗牙は祭里の名前が書かれた「おそろシール」を貼ったまま話をしようとしますが、祭里の姿を一目見ただけで逃げ出してしまいました。
「おそろシール」の効果はしっかりと出ていますね。
祭里が恐ろしくて屋上を逃げ回る宗牙ですが、自身のプライドによって最高速度で屋上から逃げ出すことだけはできませんでした。
そうこうしているうちに祭里に回り込まれてしまった宗牙。
このまま直進しては祭里に衝突してしまいます。
そこで宗牙は、自分の父が使用していた祓忍法”落葉舞”をその場で会得し、目の前の祭里を華麗な動きで回避しました。
心底どうでもいい状況下で新技を会得した宗牙に、お付きのポ之助はビックリ仰天。
パイセン、どんだけ祭里が恐ろしかったんだよ…。
どうでもいい状況とはいえ、土壇場で新技を会得した宗牙を「流石だ先輩」と心の中で称賛する祭里。
「話があるなら捕まえてみろってんだろ?ライバルだから!」と、よくわからない方向で宗牙を理解してしまいます。
そして祭里は空中へ跳ね上がると、風を蹴りながら空中を疾走。
“落葉舞”を会得したばかりの宗牙には対処できないような不規則的な動きをしながら突進し、見事宗牙を捕らえることに成功しました。
落下の衝撃で宗牙に貼られていたシールも剥がれ落ち、大人しくなった宗牙に祭里は自分の想いを語り始めます。
宗牙の事を「先輩」ではなく、敢えて「宗牙」と呼び捨てにし、自分がまだ未熟者であること、不安になるとすぐに宗牙に相談しに行ってしまうこと。
そして、男の友達がいない自分にとって唯一腹を割って話せる相手であることを打ち明け、最後に「宗牙に彼女ができても何でも話せる仲でいたい!!」と訴えかけました。
いや、祭里可愛いかよ。
祭里の中で宗牙の存在は思ったより大きかったことに驚く恋緒。
正直私もビックリです。
しかし、そんなことよりも「とりあえず降りろ」とツッコミを入れるシロガネ。
シロガネがツッコミを入れるのも無理はありません。
何せ、祭里は空中落下で宗牙を捕らえた際、宗牙の顔の上に尻を向ける形で馬乗りになり、宗牙に自分の尻とふんどしを思い切り見せつけていたのですから。
眼前に広がる祭里の尻とふんどしは刺激が強すぎたのか、宗牙はそのまま気絶してしまったのでした。
その後意識を取り戻した宗牙は、恋緒から祭里が”宗牙と恋緒が付き合うんじゃないか”と心配していたことを聞き、「我々が付き合うなんてありえない」とその可能性を否定しました。
恋緒も宗牙の意見に同意し、「実は鳥が苦手」とポ之助も居る前でカミングアウト。
何もしていないのに、ポ之助はショックを受けてしまいました。
恋緒は宗牙と会話しながら、「“幼なじみ”、”パートナー”、”ライバル”、誰が祭里くんの一番になれるのか」と静かに燃えていたのでした。
そして、今回の一件以降、祭里は宗牙の事を「先輩」ではなく「宗牙」と呼び捨てにするようになったのでした。
感想/まとめ
自然な流れで祭里を巡る恋敵にカウントされる宗牙パイセン、流石っす。
それにしても、私は今まで”祭里を含めた”三角関係(トライアングル)で考えていましたが、祭里を除き、”祭里を狙う3人”で三角関係(トライアングル)という考え方もあったんですね。
なるほどなるほど。
祭里は女の場合は「”すず”、”恋緒”、”宗牙”」でトライアングルとなり、祭里が男の場合は「”すず”、”恋緒”、”ルー”」でトライアングルになる感じですかね。
ルーは変な誤解をしているとはいえ、よくまあこんな人間関係を構築できるものです。
祭里はもう、性別が男だろうが女だろうが逃げ場なんてありませんね。
観念して宗牙先輩と結婚するか、女性陣の誰かと百合百合するのが良いと思います。
さて、恋緒は転入早々やらかしてくれまして、その結果宗牙と祭里の仲がより進展してしまいましたね。
恋緒ももう同じ学校に通うことになりましたし、これからも何かしら事件を起こしてくれるのでしょうか。
事件が起きる度に祭里を巡る関係(トライアングル)がどう変化していくのか非常に楽しみですね。
また、次回は海外から可愛らしい女の子の姿をした謎の妖がやってくるとのこと。
祭里の周囲に(妖とはいえ)また女の子が増えそうな予感がします。
祭里の周囲の人間関係からはこれからも目が離せませんね!
それではまた次回!
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