[あやかしトライアングル] 第44話 感想

※この記事はネタバレを含みます。

どうも、重平です。

「あやかしトライアングル」第44話「祭里の”行”」の感想です。

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「あやかしトライアングル」第44話「祭里の”行”

今回は凄い!

何が凄いって…1ページ目から祭里の“パンツ”!!

2ページ目は祭里と“パンツ”しか映ってない!!

しかも祭里お気に入りの”ふんどし型パンツ”ではありません。

女の子が穿く普通の可愛らしい”パンツ”です。

前回のちょっとシリアスっぽい空気はどこへいったのか。

今回のお話はコメディ色の強いお話です。

尋常ならざる”パンツ回”

前回のお話の中で、かつて、「塵塚怪王」のように先代妖巫女に封印された妖が”3体”復活したという情報が出てきましたね。

祭里は「塵塚怪王」と戦った時、手も足も出せず窮地に陥りました。

そんな怪王並みの妖が3体も復活するとなれば、祭里も今のままではいられません。

もっと強くならねば、すずを守れない。

そう思った祭里は“ふんどし型パンツ”を脱ぎ、女の子が穿く”普通のパンツ”を穿くことを決意したのです!!

って、なんでやねんッ!!

何で強くなるために”ふんどし”やめて”パンツ”にする必要があるねん!

と、ついツッコミを入れてしまいましたが、これには祭里本人もツッコミを入れていました。

実は、祭里に”ふんどし”をやめるよう促したのは、祭里の母である「纏(まとい)」でした。

纏曰く、祓忍の強さの原動力は”魂力”(こんりき)、すなわち”心の力”であると祭里に語ります。

滝に打たれたり、瞑想をしたりする”行”(ぎょう)は、心の力を鍛えるために行うもの。

そして、祭里は今「心は男、身体は女」のある意味特別な状態にあります。

そんな祭里が長年愛用してきた”ふんどし”を穿きなれない可愛い”パンツ”に変えることで生じる”違和感”こそ、どんな”行”より効果があると纏は断言したのです。

一見何の意味もなさそうな”行”ですが、実はしっかり考えられて……いる気がしません。

祭里も全然納得してないよ…。

祭里のお母さんは自分の”息子”を”娘”にするためにわざわざやって来たんじゃないかという疑惑が浮上してきました。

祭里母がよく言う「調教」の意味がわかった気がします。

あ、ちなみに祭里の穿いた”パンツ”は恋緒が選んだそうです。

恋緒も祭里を男に戻す気があるのか怪しくなってきましたね。

まあ、それならそれで百合が咲きますので、大切にしましょう

祭里の異常

いつもの”ふんどし”を脱ぎ、可愛い”パンツ”を穿いて登校した祭里。

普段通りに過ごしているつもりが、いつもと様子が違います。

授業中は筋森先生に「声にマッスルが足りん!!」と注意され(?)、お昼は屋上に行くのを嫌がり、体育の時間もうまく体を動かすことができませんでした。

突如訪れた祭里の不調。

その原因は、そう、”パンツ”を穿いたことによるものでした…。

いやでもそうはならんやろ。(なっとるやろがいッ!)

“ふんどし”をやめて”パンツ”で登校した祭里ですが、新しいパンツを穿いたばかりの正月元旦の朝のようにスゲー爽やかな気分にはならなかったようです。

しかし考えてみれば、我々も普段の穿きなれたパンツから新品のパンツに変えたりすると、最初の頃は違和感を感じますよね。

心が男の祭里にとって、女の子用の”パンツ”を穿くという”違和感”は想像以上に心に負担をかけているみたいですね。

そう考えると、やはり祭里母の考えは的確でした。

“ふんどし”を”パンツ”に変えることこそ、祭里にとってどんな修行よりも効果のある鍛え方になりそうです。

祭里が”パンツ”に慣れるまで時間がかかりそうですが、その間は”かっこいい”祭里より”可愛い”祭里が見られるので、それを楽しみにさせてもらいましょう。

どうしても見たい妖巫女

体育の時間、祭里の体操服の上から”パンツ”のような線を目撃したすず。

「もしや”パンツ”を穿いているのでは?」と疑念を抱いたすずは、これまでの祭里の行動から疑惑を確信に変えていきます。

そして、すずは思ったのです。

「・・・見たい…祭里のスカートの中・・・」

いや、「見たい」じゃねぇよなんだこの変態は!?

頭の中は男子中学生ですね。

しかし、欲が出た時のすずは強い。

なんと、すずは祭里の”パンツ”を見たいがために、手のひらサイズの分身、「オモカゲ一寸法師」を作り出したのです!

自分の分身を作り出すだけでも凄い事ですが、サイズまで変えようとすると相当な集中力が必要とされるはず。

しかし、すずは初の試みにも関わらず、一発で小さい分身を作り出すことに成功しました。

“パンツを見たい”という思いが、すずを妖巫女としてまた一つ成長させたのです!

そして、すずは生み出したオモカゲ一寸法師を操作し、祭里の”パンツ”を覗きに行ったのでした。

…ヤバイ…こいつはもう手遅れだ…

涙の別れ・・・

窓辺で一人黄昏る祭里。

祭里は気づきました。

“ふんどし”に体だけではなく、心も引き締めてもらっていたことに。

そこに現れた恋緒。

「・・・これ」と言いながら恋緒が差し出した手の中には、最新版の”ふんどし型祓忍下着”がありました。

ちょっと待て、なんだこの絵面は!??

「・・・これ」とか妙に含みを持たせながら差し出したものが”フンドシ”ってどうなんだ???

しかもそこ廊下だし。

さらに、恋緒の表情は、まるで未熟で愚かな人間の全てを受け入れ愛してくれる慈愛の女神のような表情をしています。

が、そんな顔をしながら“フンドシ”差し出してんじゃねぇ!!

フー、スッとしたぜー。

おれは普通の人に比べちとツボが浅い性格でな~~。

ギャグ度の高い場面に遭遇してトチ狂いそうになると、ツッコミを入れて頭を冷静にすることにしているのだ。

さて、話を戻します。

祭里の前に現れた恋緒は言いました。

「無理して可愛い”パンツ”を穿く必要はない」と。

最新型の”フンドシ”を前に、思わず手を伸ばす祭里。

しかし、祭里は堪えました。

これは”行”、心を鍛えるための”試練”なのだ。

強力な妖に対抗するため魂力を高めると誓った祭里は、スカートをたくし上げて恋緒に”パンツ”を見せると、「俺はかわいい下着を穿き続ける」と宣言しました。

そして、祭里は空のかなたに”フンドシ”を望み、涙を流して”フンドシ”に別れを告げたのでした…。

うん………もう書かなくていいかなぁ…。

感想/まとめ

総ページの半分くらいのページに”パンツ”が描いてあるという、終始”パンツ”が頭をよぎるお話でした。

大体1ページおきくらいにパンツが見られる今回はパンツ濃度が異常です。

筆者の今までの人生でこれほど”パンツ”を連呼したことはありません。

ですが、ここまで振り切って描かれるとめちゃくちゃ面白いです。

これまでのあやトラの中で一番笑ったかな?

とにかく終始楽しませていただきました。

しょうもない話を感動的に描くテクニックも素晴らしい。

というか、こんな話を思いつく作者様はまさしく天才。

これからも楽しみにしています!

さて、”フンドシ”から”パンツ”に変えて、心を鍛える”行”に入った祭里。

外野から見ればアホみたいな話ですが、当人たちは至ってマジメ。

祭里にはこの”行”を乗り越えて、さらなる強さを手に入れてほしいです。

そしていつか戦闘中に祭里の”パンツ”が脱げた時、颯爽と”フンドシ”が現れて「やっぱり俺の相棒はおまえだぜ!」的な展開が……あんまり来てほしくないですね。

祭里が祓忍として強くなるのが早いか、心が完全に女の子になるのが早いか、この先の展開が気になります。

祭里の今後の女の子としての成長が楽しみですね!

それではまた次回!

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