※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第58話「命光輪(めいこうりん)」の感想です。
あやかしトライアングル第58話「命光輪」
命光輪(めいこうりん)
比良坂命依のオモカゲと対峙した後、大急ぎですずの下へ駆けつけた祭里。しかし、祭里がすずに追いついた時には、既にすずの身体はオモカゲに憑依され乗っ取られた後でした。
祭里はすかさず”風車”でオモカゲをすずの身体から追い出そうとしますが、本来の妖巫女の力と生身の肉体を手に入れたオモカゲは強く、祭里の攻撃は軽くいなされてしまいました。
そしてオモカゲは、長い転生の記憶の中で妖巫女でさえ忘れていた原初の力、「命光輪」を発動させたのでした。
その背中には模様の描かれた光の輪が現れ、なんとも神々しいすず(オモカゲ)の姿。しかし、神々しい姿とは裏腹に、その力は大変恐ろしいものでした。
「命光輪」とは、すなわち“天照らす巫女の光輪”。発動すれば、他の生物(動物、植物)に大量の生命力を与えることができます。そして大量の生命力を受け取った生物は瞬く間に成長し、その生命を終えてしまうのです。
本来は人や妖に適度な生命力を与えて癒すための力だと思うのですが、あえて加減せずに過剰な生命力を送り込むことで一瞬で死ぬまで成長させる。比良坂命依のオモカゲは強大な力を”人類を終わらせる”ために使おうとしているのです。
なんとも恐ろしい事態になってしまいました。
力を振るう者の考え方一つで、人を救う力は人を滅ぼす力になる。
正直、妖巫女の力を人や妖を傷つけるために使ってほしくはなかったのですが、相手は数百年間恨みを抱き続けた怨霊。絶大な力を手に入れた比良坂命依のオモカゲを止める方法はあるのでしょうか。
祭里母介入
「命光輪」を発動させたオモカゲはさっそく人の世に笑顔と終末をふりまきに行こうとしましたが、そこへ関東祓忍衆の御頭であり祭里の母でもある「風巻纏」が現れ、オモカゲを風の牢獄へ閉じ込めてしまいました。
流石関東の祓忍を束ねる御頭。判断が早い。
ただ、祭里母の祓忍装束姿は非常に眼ぷk…目のやり場に困るので、健全な青少年に忍者コスフェチを植え付けないためにも今すぐ着替えていただきたい。
祭里母も来てくれたし一安心。かと思いきや、オモカゲは一瞬で”風牢”を破壊。
そしてオモカゲ”ダイダラボッチ”という巨大なすずをオモカゲを召喚すると、祭里母とドンパチ戦い始めたのでした。
空中で始まる強者同士の戦いを地面から見上げることしかできない祭里、果たしてどう動く!?
感想/まとめ
妖巫女には「命光輪(めいこうりん)」という原初の力があることが明かされました。サブタイトルにもなっている「命光輪」ですが、読み方的に「(比良坂)命依降臨」ともかけているようにも感じます。
また、”天照らす巫女の光輪”と説明があったことから、もしあやトラの世界の神様が我々の世界の神様と似通っているのであれば、妖巫女というのは神々の中で最も尊い神様の生まれ変わりということになるのでしょうか。
仮にそう仮定するならば、何故それほどまでに尊い神様が御自ら下界へ転生あそばされたのか、何故記憶と力を引き継いで千年以上も転生を繰り返すのか、その理由が気になってくるものであります。
まあ、この仮定は筆者のただの妄想ですが、最近は妖巫女の力の秘密が徐々に明らかになってきているので、この流れで妖巫女の力のルーツに触れてくれることを期待しています。
そして、お話の方は予想通りと言いますか、恐れていた展開になってしまいました。
比良坂命依のオモカゲはすずに憑りついたことで絶大な力を得てしまいましたし、祭里母はすずを”危険因子”認定し、すずごとオモカゲを倒しにかかりました。
このままではすず(オモカゲ)と祓忍の全面戦争になって普通にバッドエンドですし、仮にすずの身体からオモカゲを追い出すことができたとしても、すずは”危険因子”として祓忍に即座に捕縛されるか、最悪祓われかねません。
このまま祭里が黙って見ているなんてことはないと思いますが、祭里は自分の実力を遥かに凌駕する強者たちの戦いにどうやって割って入るのでしょうか。
なかなか厳しい状況ような気がしますが、このような事態になった以上、祭里には何とかしてすずを助けてあげてほしいと思います。
さて、次回予告によれば次回は激闘とのこと。矢吹先生の描く戦闘シーンはかっこよくて大好きなので非常に楽しみです。
最近の戦闘シーンは一話くらいでサクッと終わることが多かったので、今回の激闘は少し長めの尺で描いてもらえると個人的に嬉しいです。
そして、祭里はすずを助けるためにどう動くのか。来週の祭里の活躍に期待したいと思います。
それではまた次回!
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