※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第59話「妖巫女VS風巻纏」の感想です。
あやかしトライアングル第59話「妖巫女VS風巻纏」
夢の中
比良坂命依のオモカゲに身体を乗っ取られてしまったすず。
すずは甘いお菓子に囲まれた夢の中で、現実を忘れて幸せなひと時を過ごしていました。
なるほど、これはうまくやりましたね。無理やり拘束されていた場合はすずも抵抗するでしょうけど、幸せな夢を見せられていては自ら進んで目覚めようとは思いませんものね。お菓子に夢中になるすずには、すぐ近くで呼びかけるもう一人のすずの声も届いていません。
それと、もう一人のすずはやっぱり登場しましたね。個人的にもう一人のすずは囚われたすずの意識を呼び覚ますキーになると思っていたのですが、まさか何もできないとは思いませんでした。
もう一人のすずが何もできないとなると、もう祭里に頼るしかありません。もう一人のすずも何か考えているようですが、果たしてもう一人のすずはここからどう動くのでしょうか。
妖巫女VS風巻纏
一方、現実ではすずの身体を乗っ取った比良坂命依のオモカゲと、祭里母こと風巻纏の激しい戦闘が繰り広げられていました。
認識阻害効果により戦っている姿は一般人には視えませんが、それでも音が鳴ったり地面が凹んだりと周囲に影響は及ぼしてしまいます。
そこで纏は竜巻を起こし、命依のオモカゲをオモカゲダイダラボッチ共々山の方へ吹き飛ばして戦場を変えることにしました。
と、そこへ戦闘に割って入る祭里。すずと戦わないでくれとは母に頼みこみますが、逆に平手打ちを食らい、「甘ったれるな」と怒られてしまいました。
確かに、相手は「人の世を終わらせる」と豪語する強力な妖。祭里のすずを想う気持ちもよくわかりますが、ここで戦わなければ祓忍が存在する意味がありません。
祭里母は物理的に戦うことで妖巫女を止めようとしている以上、祭里も祓忍として何かしらの方法で戦わなくてはいけません。そして、祭里には祭里母にはできないすずの幼馴染だからこそできることがあるはずです。母の叱責でそのことに気づくことができるのか。祭里の行動に注目ですね。
自分にできること
戦場を山奥へと移した纏とオモカゲ。
両者一歩も引かぬ激しい戦闘の末、纏は「カゲメイ」の首元に痺れ針を突き刺し、遂に決着がついたかに思われました。
しかしそれは残像分身で、一瞬の隙を突かれた纏はカゲメイの”命玉”を左腕に食らってしまいました。なんとか風の術で”命玉”を抑え込んだものの、まともに戦えなくなってしまった纏。
纏が絶体絶命のピンチに陥ったところで祭里が追い付き、纏とカゲメイの間に割って入ったのでした。
果たして、すずを救うために祭里はここから何をするのか。祭里が考え抜いた「俺にできること」とは何なのか。祭里の考えや如何に。
感想/まとめ
今回は纏とカゲメイの戦闘シーンがメインのお話でした。やっぱり矢吹先生の描く戦闘シーンはかっこいいですね。
正直、日喰戦の時は微妙だと思いましたが、今回のように大きな動きがあるととてもかっこよく見えました。感じ方は人それぞれだと思いますが、矢吹先生の描く戦闘シーンの中で言えば、筆者としては屋内戦よりも派手に動き回れる屋外戦の方が好きです。
また、今回のお話の中で、纏さんが比良坂命依のオモカゲのことを「カゲメイ」と呼んでいました。公式で呼び名を考えてくれるのはありがたい。すずの中にいる「もう一人のすず」についても、何かいい呼び名が欲しいところですね。
さて、祭里母はカゲメイをあと一歩というところまで追い詰めましたが、逆に反撃されて戦えなくなってしまいました。あとは祭里がどうにかするしかない状況になってしまいましたが、ここで筆者は少し気になった描写がありました。
それは、祭里が「すず」と名前を呼んでカゲメイを見上げたとき、カゲメイが”ドキッ”と反応したことです。
まるで好きな人に名前を呼ばれてトキメク恋する乙女のような反応。カゲメイであれば祭里に対してこんな反応を取るはずがないのに、何故トキメクような反応をしたのか。
筆者としては、カゲメイがすずの身体を依り代としていることから、すずの人格や祭里に対する恋心がカゲメイに多少なりとも影響を与えていると考えています。もしそうだとするならば、まだ祭里がカゲメイに付け入る隙はありそうです。
祭里が付け入る隙があるとすれば、やはりすずの恋心でしょうか。もしかしたらすずの意識を呼び起こせるかもしれないので、試しに祭里とカゲメイ(すず)にはイチャイチャちゅっちゅっしてみてもらいたいところです。こう、纏さんの目も気にせずグイグイと、キスくらいはやってみてほしいと思っています。
果たして祭里はどのようにしてすずの意識を呼び起こすのか、祭里の考えた「俺にできること」とは何なのか。
次のお話も楽しみですね。
それではまた次回!
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