※この記事はネタバレを含みます。
【推しの子】第113話「商業作品」が更新されました!
一週間ぶりの【推しの子】ですね。最近はアニメ化関連の話題で毎日のようにいろんな情報で盛り上がってて嬉しい限りです。
さて、前回のお話で「15年の嘘」のアイ役を誰にするかという話が出ていたと思いますが、今回はそのキャスティングで揉める事態となってしまいました。
制作側が揉めている中でキャスティング予定の女優さんたちがどう動くのか…。当たり前ではありますが、女優さんも女優さんでいろいろ悩んでるんだなぁと思いました。
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】第113話「商業作品」
揉めるキャスティング
映画の興収的に「不知火フリル」を起用したい鏑木Pと、より良い映画を作るために「星野ルビー」を推したい五反田監督の間で、アイ役(主演女優)のキャスティングについて揉め事が発生してしまいました。
ルビーが全く演技ができないというなら話が早かったもののルビーは割かし演技ができます。そのため、鏑木Pと五反田監督はお互いに譲らない状態となっていました。
映画のプロジェクト全体を仕切る鏑木Pとしては映画を(興行収入的に)成功させなければという思いが強く、女優として無名のルビーよりも遥かに興収が見込めるフリルをアイ役にしたいという気持ちはよくわかります。
映画を製作するために様々な人や会社に頭下げて回ってたわけですからね。鏑木はプロデューサーとしてなんとしても「15年の嘘」で採算を取らなくてはなりません。
一方、作品の質を重視し、アイの実の娘であるルビーをアイ役に起用したいという五反田監督の気持ちもよくわかります。五反田監督はクリエイターですから作品にはとことんこだわりたいのでしょう。
まあ、アクアには前に「芸能界はアートではなくビジネスの場」とか言っていたのを引き合いに出されて、陰でこっそり「たまたま映画が撮れるだけのでっかい子供」とか言われてましたが…。流石こどおじ監督。
いやしかし、この辺は本当に難しいところでしょうね。現実でも採算を取りたいプロデューサーとこだわりたいクリエイターとの間で揉めることは日常茶飯事なのかもしれません。ただ、こういった理由なら揉めたところで結局はお金が正義になってプロデューサー側の意見が通りそうな気もしますが…。
五反田監督もここはフリルを起用しておいた方がいいことはわかってるのでしょうけれど、どうしてもこだわりたい欲が抑えきれないんですね。果たして二人の意見はどうまとまるのか…難しいところですね。
アイ役の座をかけて
「15年の噓」の制作側がアイ役のキャスティングで揉めている頃、キャスティング候補者の不知火フリルも彼女なりの悩みを抱えていました。
不知火フリルが売れっ子女優ということは自他ともに認められていることなので、映画のヒットを狙いたいならフリルを起用したがるのは当然の事。しかし、フリルはそんな自分の立ち位置に疑問を抱いていました。
フリル曰く、日本の芸能界は主演級の役者に対してオーディションはかけないとのこと。脇役はともかく、作品の顔とも言える主演級の役者は制作側の都合で決まってしまうものなんですね。
ただ、それは制作側の都合。制作側は映画の採算をとるためにどうしても有名な役者を使いたがるわけです。実力は二の次、とまでは言いませんが、実力以上に知名度や数字を見ているのは鏑木Pの発言からも確かでしょうね。
しかし、トップスターの前に一人の女優であるフリルからすれば知名度やコネなんかよりも実力で選ばれることを望んでいました。ヒットを狙うために映画やドラマの制作者は知名度のある役者を使いたがりますが、場合によってはそのせいで作品の質が落ちることがあるそうです。良い作品を作るために役者をやっているはずが、作品の質を落としてしまっては本末転倒。そのため、「役者は実力で選ばれるべき」とフリルは考えていました。
そこで、今回のキャスティングについてフリルはある提案をルビーに持ち掛けました。
フリルの持ち掛けた提案とは、主演女優の座をかけてルビーと勝負するというものでした。言わば「個人間でのオーディション」です。
なるほど、そうきましたか。制作側が決められないのなら、キャスティング候補者の間で誰が主演をやるか決めてしまおうということですね。たしかにこれなら知名度やコネなどは関係なく実力で演じる役者を決められますし、候補者間で話を合わせておけばキャスティングもスムーズに進みそうです。
まあ、八百長みたいなもんなんで本来はあまり褒められたことではないと思いますが…。今回はキャスティングで揉めているということもあり、フリルはかなりやる気みたいですね。
ちなみに、個人間オーディションにはルビーの他にもう一人声を掛けている人物がいました。そう、一番最初にアイ役として名前の挙がった「黒川あかね」ちゃんです。
フリルの提案した個人間オーディションは、ルビー、フリル、あかねちゃんの三人で実施されるみたいですね。これは熱い展開になってきました。誰がアイ役の座を勝ち取るのか楽しみですね。
感想/まとめ
制作側がキャスティングで揉めている間に、女優たちの間で開戦のゴングが鳴らされたお話でした。
キャスティングって本当に難しそうですよね。映画を成功させてお金を稼ぎたい(稼ぐ必要がある)プロディーサー側と、採算よりもとことんこだわってより良い作品を生み出したいクリエイター側で意見が衝突することは、おそらく現実でも度々起こることなのでしょう。
五反田監督も頭ではフリルを主演に起用するべきだとわかっているのだとは思いますが、クリエイター魂がどうしても譲らないんでしょうね。このままでは鏑木Pと五反田監督との間でキャスティングの話はまとまりそうにありませんね…。
そこで動きがあったのはキャスティング候補者の方でした。第一候補者として名前の挙がっているフリルが、候補者間で「個人間オーディション」を開こうと言い出したのです。
個人間オーディションの参加者として現在名前が挙がっているのは、ルビー、フリル、あかねちゃんの三人。アイ役を誰が演じるのか、今のところはこの三人が実力を競い合うことになるのでしょうね。
ていうか、売れっ子女優(フリル)と実力派女優(あかねちゃん)に勝負を挑まれる演技素人(ルビー)ってすげぇな…。事務所に所属してからは何度かレッスン受けさせられただけなのに。赤ちゃんの頃から迫真の演技を見せつけていましたが、そんなに凄い才能があるのか…。
ルビーは前世の特殊な環境下で演技力が身に着いた的なことを言っていましたが、さりな時代の入院生活でどうやってそれほどの演技力を身につけられたんでしょうね。それとも入院前の家庭での影響?ルビーの演技力の秘密はイマイチ明らかにされていないので、この辺も明らかになるのかどうか気になりますね(特に触れない可能性もありそうですが)。
それから、あかねちゃんはここで登場するんですね。一番最初にアイ役候補に名前が挙がったものの、いつの間にかフリルとルビーで主演争いが始まっていたので忘れられたのかと思ってましたよ。
あかねちゃんが再登場してくれるのは嬉しいですが…どうなるんだろう…。キャスティングの話では一瞬空気になってましたし、アクアの今後一切かかわるつもりがないというスタンスも相まって個人間オーディションの後も出番が貰えるか少し不安です…。あかねちゃんは個人的な推しの一人なので是非とも最後まで登場してほしいんですが…まあ、これは私の願望ですから一旦置いておきましょう。
それにしても、三人のうち誰がアイ役を勝ち取るのでしょうか。
ルビーの演技は赤ちゃんの時に一度見ただけで実際の実力はまだ未知数なところがありますから、フリルやあかねちゃん相手でも意外と良い勝負をしてくれるかもしれません。
ただ、アクアが考えていたことも少し気になります。ルビーはまだアイの真実を語ることに抵抗があるだろうから主演のオファーは断るだろうとアクアは考えていました。確かにそれは一理ありそうですよね…。
現段階ではルビーはまだ台本の内容を知らないのかもしれません。初めて台本を目にした時にルビーがどんな反応をするのか、そしてアイ役を受け入れられるのか気になるところです。
演技の実力差やアイの真実を語ることへの抵抗感なんかを加味すると、現状ではルビーがアイ役に収まる可能性は低いように思います。ただ、台本を通してアイの本当の気持ちか何かに気付くような展開になればアイ役を演じる可能性もありそうですが。
あと、ちょっと思ったんですが、やっぱりあかねちゃんがアイ役やる可能性あるんじゃないですかね。あかねちゃんは2.5次元舞台の時に既にアイやアクアたちの素性についてある程度あたりがついており、舞台上ではアクアの感情演技を引き出すほどの凄い演技を披露していました。
2.5次元舞台の時でそれなら、アイには子供がいたという情報が出回った現在ならさらに解像度の高い演技ができるはず。実力で勝負をするならば、あかねちゃんはワンチャンありそうな気がします。(まあ、アクアの考え方とかエンカウント一歩手前まで調べたカミキヒカルとか不穏分子も多い気がしますけど)
フリルについては売れっ子女優とプライベートだと面白い人ということ以外あまり情報がないので正直よくわかりません。ただ、売れてるだけあって実力は折り紙付きなのでしょうね。彼女がどのようにアイを演じるのか楽しみです。
いろいろ書いてしまったのでまとめると、個人的にはアイ役はあかねちゃんが収まる可能性が高いんじゃないかなと考えています。アイを深く理解しているあかねちゃんの演技は他の二人にも認められるかもしれません。
ただまあ、ルビーもフリルも実際に演技しているところは殆ど描かれていないので、その実力が示された際にオーディションの結果がどう動くのかわからないところではありますが。
アイ役候補者たちの個人間オーディション。女優たちが本気でしのぎを削る様子が今から楽しみですね。
それではまた次回!
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