【推しの子】第131話感想 そこまで調べるんか!?

【推しの子】

※この記事はネタバレを含みます。

【推しの子】第131話「贖罪」が更新されました!

前回はメムさんのお話でしたが、今回は「15年の噓」の撮影を通してアイの過去の一部が語られました。

まだまだ撮影も始まったばかりなのに既に結構重い…。アイは一体どんな人生を送ってきたのか、知りたいような知りたくないような、でも知りたいような気持ちです。

それと、アクアの映画にかける熱意はやっぱり凄いですね。十数年前の出来事なのにそこまで詳細に取材しに行くのかと。一体どこまで事実に忠実な作品に仕上げるつもりなのか。「15年の噓」の完成が楽しみです。

それでは感想を書いていきましょう!

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【推しの子】第131話「贖罪

9割は実話…!?

「15年の嘘」の撮影を通して、アイがアイドルデビューする際のお話が描かれましたね。

東京の街をふらついていた時に壱護にスカウトされたところまでは知っていましたが、その後に結構面倒な手続きとかがあったんですね…。アイの身元引受人になってもらうためにアイの親戚?(おばあちゃん的な人?)を金で買収するとか、事実とは思いたくないようなシーンもありました…。

一体この映画はどこまでが実話なのかと気になるメムさんと重曹ちゃん。重曹ちゃんは「5割くらいではないか」と言っていましたが、あかねちゃんの見立てでは「9割は本当の話」とのことでした。「9割本当」はなかなか信じがたい話ですが、洞察力に優れたあかねちゃんの発言ですから信ぴょう性はかなり高いと言えるでしょう。

9割実話って…むしろフィクションを探す方が難しいじゃないか…。重曹ちゃんも「さすがにコレは」と思うようなシーンがあったみたいですが、そういったシーンも含めてほぼほぼ実話ってことですよね。アイは一体どれだけ波乱に満ちた人生を送ってきたんだ…。

まだまだ撮影は始まったばかりですから、これから映画を通してどんどんアイの過去が深堀りされていくことでしょう。想像以上に壮絶な過去になりそうな予感がしますが、どんな事実が明らかになるのか楽しみにしていきたいと思います。

週刊ヤングジャンプ2023年No.50 【推しの子】第131話より引用

アイの実母「星野あゆみ」

アクアは「15年の噓」のクオリティを上げるために関係者の元へ取材に赴いていました。

その一環で、まさかのアイの実母が登場しました。

筆者はアイの母親は登場しないもんだと思い込んでいたので少し驚きましたが、考えてみればアイの過去についてのお話ですものね。そりゃあ登場するか。

アイの実母の名前は「星野あゆみ」。ここで、母親がアイを捨てた理由が明らかになりました。

星野あゆみ曰く、娘のアイのことは愛していたし、いつか孤児院にも迎えに行くつもりだったそうです。しかし、星野あゆみはそうしなかった。

理由は至極単純なもので、“アイが魅力的すぎたから”というものでした。当時のアイは8、9歳でしたが、年端もいかないアイに対してあゆみと結婚を考えていた男性が色目を使い出すほど、昔からアイの顔は整っていたそうです。

そんな状況ですからあゆみは男性に怒り、娘のアイには嫉妬し、結果的に家庭は壊れてしまいました。

その後、あゆみは窃盗で捕まりアイは孤児院に入れられましたが、あゆみは「アイと一緒に居るとまたアイを傷つけてしまうかもしれない」という思いから、出所後もアイを迎えに行くことはありませんでした。

こうしてあゆみとアイは分かたれてしまったわけですが、なんというか、難儀な人生だなと思いました。

あゆみは過去にアイを虐待していたうえに孤児院に置き去りにしたので、この行為は到底許されることではありません。ただ、元々娘を愛する気持ちはもっていたはずなのに女から母親になり切れなかったがために愛する男性と娘を失い、今では独りになってしまったところを見ると、少しだけ同情してしまいます。

星野あゆみは見るからに悪人という感じの人物ではないので、その分ごく一般的な女性がいくつかボタンをかけ間違えた結果こうなってしまったという感じが強く、それが何ともリアルです。もし何か一つでもピースが違っていたら全く違う未来があったかもしれませんね。

最後のシーンを見るにアクアからも完全に見限られている感じですし、星野あゆみはなんだか可哀そうな人だなと思いました。

週刊ヤングジャンプ2023年No.50 【推しの子】第131話より引用

あかねちゃん怖いよ…

星野あゆみから話を聞き終えアクアが家の外に出ると、そこにはあかねちゃんが待っていました

…え?なんで居るの…??

映画の裏取りのために取材して回ってるアクアはともかく、なんであかねちゃんがここにいるの…?「(アクアが)いきなりこんな田舎に来てるんだから追いかけてきてるでしょ普通」とか言ってるけど絶対それ普通じゃないよ…。

なんか最終的にいい感じのこと言って帰っていったけど普通に怖いんだが。さすが、カミキヒカルのところへナイフ持ってカチコミに行こうとしてた元カノは行動力が違うでぇ…。

週刊ヤングジャンプ2023年No.50 【推しの子】第131話より引用

感想/まとめ

アイの過去の深堀りと、アイの実母が登場したお話でした。

まだまだ映画も冒頭なのにこの重さ…アイの人生は思ってた以上に壮絶なものなのかもしれません。

アイの過去についてもっと知りたいような知りたくないような…。でも、いろいろ伏線回収とかもあるでしょうし、今後もどんな秘密が明かされていくのか楽しみにしていたいと思います。

そして、今回はアイの実母が登場しましたね。正直アイの母親が登場するとは思っていなかったのでちょっと意外でした。

「星野あゆみ」はぱっと見悪人という感じはしないので、ごく一般的な女性なのでしょう。彼女がアイにしたことは到底許されることではありませんが、いろいろあって結果的に独りになってしまった現状には少しだけ同情します。彼女にはアクアとルビーの活躍を遠くから眺めながら余生を静かに過ごしてもらいたいものです。

それにしても、「15年の噓」の完成度を高めるためとはいえ、まさかアイの母親のもとにまで足を運んでいるとは…。もう十数年も昔の話だというのに、アクア(とあかねちゃん)の行動力は凄まじいですね。

今後も星野あゆみのようにかつてアイと関わりのあった人物が登場するのでしょうか。映画の撮影が進むにつれてアイの思考や交流関係が明らかになっていくのが楽しみですね。

さて、次はどんな過去が明かされるのかと気になるところではありますが、来週の【推しの子】は休載です。(再開は11/22(水)発売のYJ52号から)

うーん、やっぱり最近は休載が多い…。先生方もお忙しかったり体調崩されたりでいろいろ大変なのだろうか。せめて健康に過ごしていただければ幸いなのだが…。最近はまた冷え込んできましたし、我々読者も体調を崩さないように気をつけて過ごしましょう!

それではまた次回!

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コメント

  1. TGLLC#★! より:

    次号休載は11/17に13巻が発売されるからその準備段階かも。最後の星野あゆみがアクあかが帰るところを見ているが,何を思っているのかな?割柏アイを愛していたっていうのも孫の前にだけそう見せている演技かもしれないし…それにあかねの「『ここには』もう何もないよ」とアクアの「『……』そうだな」も気になるところ。あかねはアクアの復讐劇を止めようとしているから何かを隠している可能性も高い

    • 重平 重平 より:

      TGLLC#★!さん、ありがとうございます!
      そういや単行本&ノベライズ発売の直前でしたね。その関係で休載の可能性もありそうですね。
      最後のシーン、ちょっと意味深な感じですよね。いや、意味深というか哀愁を感じるというか…とにかく、なんだか寂しい感じだなと私は思いました。
      あかねちゃんとアクアの会話もなかなか興味深いですよね。私は二人の発言はそのままの意味なんだろうと思って受け取っていますが、先生方がどういった意図でこのシーンを書いたのか気になるところです。

      • TGLLC#★! より:

        此処から先は14巻の内容に入ります。皆さんが噂する原作完結(150話)まで残り19話だが、結論だけ言うと150話では絶対に終わらない

        • 重平 重平 より:

          TGLLC#★!さん、ありがとうございます!
          え!?150話で完結なんて噂があるんですか?(知らなかった…)
          あと19話で映画の撮影やら復讐やら諸々全部終わらせられるとはちょっと思えませんので、私もまだ続くんじゃないかと思います。

  2. TGLLC#★! より:

    119話を読み返すと131話がどうなのか…わりと読めたりする…119話でアイ役をやるルビーが演技に詰まっているので、有馬かなが演技指導をしている。その際に「子供から逃げた母親の気持ちを理解するシーン。自分を異物と認め母親から愛されていなかったと認めるシーン」とある。多分この母親というのが、後に出てくる星野あゆみの事なんじゃないかと…もしこれが本当ならあゆみ「娘のことは愛していた」っていうのが大嘘だって可能性は充分あり得ますよね…どうなんだろう。この一件以来彼女は出てきていないし

    • 重平 重平 より:

      TGLLC#★!さん、ありがとうございます!
      星野あゆみの言葉はどうなんでしょうね。
      口では「愛していた」と言っても結局アイのことを捨ててますからね。アイからすれば「愛されていなかった」と捉えても不思議ではないでしょう。
      嘘ではないかもしれないけれど、本当でもないかもしれない。人の心は複雑だなぁと思います。

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