※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
【推しの子】第48話「修羅場」が更新されました!
って、サブタイが怖すぎて読むのを躊躇うんですが。
まあ読むんですけどね。
前回、アビ子先生の説得を断り、代わりに書類のようなものをアクアから託された吉祥寺先生。
今回はその託された物をアビ子先生に渡しに行くのですが、アビ子先生の職場では壮絶な修羅場が…。
やっぱり、働き方って大事よね。
それでは感想を書いていきましょう!
P.S.
今回から「鮫島先生」を「アビ子先生」呼びに変えました。
【推しの子】第48話 「修羅場」
それ死ぬで?
アクアから託されたアビ子先生宛の荷物を届けるべく、アビ子先生の職場へお邪魔する吉祥寺先生。
そこには、一人暗い部屋の中で原稿を進めるアビ子先生が居ました。
とっくに締め切りは過ぎており、明日の朝までに原稿を上げなければ本当にヤバイという状況。
締め切りオーバーというだけでもヤバいのですが、アビ子先生の状況はもっと酷かった。
アビ子先生はアシスタントを「修正繰り返すより自分でやった方が早い」という理由で辞めさせて以降、ずっと一人で原稿を描いていたのです。
それも2ヵ月も前からのことで、アビ子先生はその間、一日2時間程度しか寝ていませんでした。
さらに、原稿が終わったら来週のカラーイラストの作成と単行本作業の描きおろしの作成、そして舞台の脚本の作成もあり、完全に人間一人でできる作業量を超えています。
そんなアビ子先生の現状を見た吉祥寺先生から厳しめの一言が。
え、何それコワ…。
そんな不穏なコース名がパッと出てくるってことは、吉祥寺先生の知り合いにそうなった人がいるとか…?って邪推してみたり。
やはり度を越えたオーバーワークは身体に毒、ということですね。
アビ子先生の働き方はドブラック企業のそれより酷い。
ワークライフバランスなどあったものではありません。
膨大な作業量を漫画家が一人で全部やろうとしても絶対に終わらないので、アシスタント(分業)というものは大事なんですね。
ブチギレる師弟
アビ子先生の状況に見かねた吉祥寺先生は、アビ子先生の原稿を手伝うことにしました。
原稿に背景を描きながらアビ子先生に説教をする吉祥寺先生。
始めは静かな言い合いでしたが、次第に熱を帯びていき、ついにアビ子先生がブチギレました。
「5000万部売ってから言え」という超ド級のパワーワード。
確実に友達をなくす一言です。
漫画業界に所属する殆どの人を黙らせることのできるこの言葉。
しかし、アビ子先生の師匠である吉祥寺先生はこの程度で黙るような玉ではありませんでした。
すげぇ、いくらブチギレているとはいえ、5000万部売ってる漫画家に対して「私の方が面白い」はなかなか言える言葉ではありません。
そしてここからが本当の修羅場。
互いにディスるわ本音をそのまま叩きつけるわ、壮絶な口喧嘩をしながら原稿を進める二人。
アビ子先生に至っては半分泣きながら作業を進めています。
でも、互いにブチギレているとはいえ、こうして本音をぶつけ合えるからこそ良い師弟関係を築けているのでしょうね。
修羅場を越えた先に…
壮絶な口喧嘩をしながら作業を進めた二人。
そうして夜は更けていき、なんとかギリギリ原稿を完成させることができました。
いやー、なんとか完成してなにより…し、死んでるッ!!
お二人とも完全に燃え尽きております。
でも、そのおかげで少し冷静になることができました。
作業中の口喧嘩について、涙を流しながら謝るアビ子先生。
互いに和解したところで、また一つアビ子先生の本音がポロリ。
アビ子先生は「今日あま」の大ファンでした。
そんな大好きな作品のドラマが酷い出来栄えだったことを、アビ子先生はずっと不満に思っていたのです。
だからこそ、稽古場や今回の口喧嘩でも自分の主張を曲げようとしなかったんですね。
(まあ、多少調子に乗っていたのは間違いないでしょうが)
アビ子先生の気持ちを知った吉祥寺先生は、そのまま寝てしまったアビ子先生に優しく布団をかけてあげたのでした。
感想/まとめ
今回の【推しの子】の教訓。
(売れれば売れるほど)アシスタント(分業)は絶対に必要。
全部一人でやろうとするな。
アビ子先生は売れっ子漫画家で普段から超忙しいにも関わらず、アシスタントを辞めさせてしまいました。
アビ子先生は天才肌で作品に対する思い入れが非常に強く、それでいて他人と上手くコミュニケーションを取ることができない性格のため、おそらくアシスタントに的確な指示を出すことができなかったのでしょう。
世間から天才と持ち上げられていたことも悪い方向に働いてしまったと思います。
その結果、待っていたのは地獄。
このままでは鬱病コースまっしぐらです。
お金が全くないなら話は別ですが、人を雇えるだけのお金があるのであれば、多少妥協してでも自分の負担を減らすために人を雇うことをするべきですね。
これは、かぐや様の第213話(22巻)でミコちゃんが言っていた「なんでも自分の力だけで解決しようとするのは傲慢」に通じるものがありますね。
かぐ告は主要人物が高校生ですからピンとこないところもありましたが、社会人に当てはめてみるとグサグサ刺さる言葉ですね。
筆者も積極的に他人を頼り、他人に頼られる、そんな人間関係を築ける大人になりたいと思います。
さて、先生方の口喧嘩の中で判明したことですが、どうやらアビ子先生は「刀鬼」と「つるぎ」のカップリングを心から描きたいとは思っていないようです。
吉祥寺先生に「読者人気に気圧されて中途半端にねじ込んでる」と指摘された際に図星だったことから、本当は「刀鬼」と「鞘姫」のカップリングを描きたいけど、読者人気に応えるためになるべく「刀鬼」と「つるぎ」のカップリングを描くようにしていると感じました。
これは筆者の勝手な予測ですが、今回の口喧嘩で読者に媚びていることを指摘されたアビ子先生は、本来自分が応援したいと思っている「刀鬼」と「鞘姫」のカップリングに路線変更すると思われます。
そして、その路線変更の影響は舞台の脚本にも出てくるでしょう。
少なくとも、今のイケイケキャラの「鞘姫」は修正されると思われます。
そして、修正された「鞘姫」はあかねちゃんのイメージ通りのキャラとなり、あかねちゃんは不満を払拭した上で思う存分「鞘姫」を演じることができるようになるのではないでしょうか。
あかねちゃんがイメージ通りに演じられるとなれば鬼に金棒。
現在は演技力でリードしている重曹ちゃんも少し危うくなってきたのではないでしょうか。
未来のことはまだわかりませんが、「刀鬼(アクア)」を巡る二人のヒロインの戦いは面白くなっていきそうですね。
さて、前回の休載から今回で4話目なので、来週は休載です。
結局、アクアが渡したアビ子先生宛の封筒は出てきませんでしたので、中身については再来週に持ち越しです。
一体何が入っているのか気になるところですね。
P.S.
アシスタントの重要性を意識させられた今回の【推しの子】。
そのままヤンジャンを読み進めていたら、後ろの方にこんなページが。
なんと、アカ先生がでアシスタントを募集しているというなんともタイムリーなお話。
偶然って面白いですね。
(にしても、日給一万円って、アシスタントってそこそこもらえるんやな)
それではまた次回!
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